株式会社RCP役員退任のお知らせ

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またしてもブログを2ヶ月放置してしまいました。

今回は重要なお知らせです!

 

 

と、その前に、雑談です。(なぜ!?)

 

 

***

 

袖ヶ浦市移住から2年目の春を迎えたわけですが、春と言えば今まではガーデニングの春でした。

4月になると、植木市やホームセンターで花や木を購入し、庭のあちこちに穴を掘っては植えていました。

やっぱり、2年も土いじりをしないと、楽しみだった春という季節も、なんとなく色あせてくるというか、春に対する印象も変わってきます。

田舎暮らしを始めてからですが、いつのまにか春は自分にとって特別な季節となっていたのです。

3月くらいから太陽も急速に力強くなり、動物や植物が動き出すのも実感として感じられます。

確かに、なにかワクワクするんです。笑

 

ただ、残念なことに、袖ヶ浦に引っ越してから、それを感じられなくなりました。

シンボルツリーとして大きなシマトネリコを庭に植えたのですが、自宅にある植物は、それだけです。(田舎暮らしの時に一番気に入っていた種類の木です。)

しかも、まったく庭という程のものではなく、敷地は全部コンクリートで埋めてしまいましたので、本当の意味での「庭」はウチにはありません。

(実は、少しだけ土を残してほしいとハウスメーカーにお願いしたのですが、後悔するから絶対にやめた方がいいと言われあきらめたのです。)

そのただ1本の木を見ながらぼーっとするなんてのも、家の前が国道ですから、人目を気にしてしまい、それもできません。

(玄関の前に目隠しの塀を作ってほしいとお願いしたのですが、これまたハウスメーカーに大反対され、あきらめた経緯があります。苦笑)

 

引っ越してから思ったのですが、自分は「マイホーム」のどの部分に心がときめくかというと、それは大きくて立派な家とかではなく、土地(=自然環境)の方だったんですね。

これ、ほんと最近気がつきました。。。

(日曜夜の「ビフォーアフター」とか土曜早朝の「建もの探訪」とかのTV番組や建築系の雑誌とか、それはそれで大好きなんですけどね。笑)

 

とはいえ、毎日、海の見える公園に犬の散歩がてら軽く体を動かしに行ったりしているのですが、そこに行くと、田舎暮らしをしていたときと同じ感覚がほんの少しだけ戻ってきます。

そして、植物が季節とともに変化するのを見て、そうそう、この時期、この種類の木はこうなるんだよな、と納得したりしています。

「自然とともに生きる」というよく聞くフレーズですが、これは漠然とした感覚的なものでなく、実感・体感できる明確な「感覚」を伴うものです。

漠然と田舎暮らししててもきっと感じられない、こちらから問いかけないと絶対に返事は返ってこないこの感覚は、失って始めて重要だと思いましたね~。。。

 

話は変わって、2015年、実はこの年は自分にとって、一つの節目となる年だと思っていました。

と、いいますか節目としないといけない年だと思っていました。

厳密には2013年から3年、つまり、この40歳前後の期間というのは、節目だなあと前々から思っていたのです。

10年前、30歳あたりで独立したわけですが、このときも自分で節目だなあという思いがあったからこそ、田舎暮らしと独立開業をしたわけです。

それもあって、40歳くらいまでには、一定の区切りを付けて新しいことをしたいと思っていたわけですが、ついになにも新しいことはできませんでした。

 

といいますか、そもそも、なかなか目標が定まらないというのもありましたけどね。

つまり、30歳前後の時のように、明確に、これがしたい!ってのがないのです。

 

そんな2015年、1月早々に父親が倒れまして、たちの悪い風邪かと思ったら、あっというまに再起不能状態となってしまいました。

そして先日、人工呼吸器を付けたままで6月末に介護施設への入居が決まりました。

たびたび実家に戻っていたのは、お見舞いとか諸々の段取りのためでした。一部のお客様にはご迷惑おかけしました。。

(その一部のお客様にはご報告させて頂いておりましたが、少し落ち着いてきたのでブログでもお知らせしておこうと思いました。)

 

まだ、後期高齢者になるまで2年ほど残しており、見た目も同年代の方と比較しても若く、実際、正月に帰省したときは元気だったんですけどね。

なんだか、強制的に違う次元で上述の「区切り」を迎えたような気分になりました。

 

再起不能となった父親ですが、個人的には「もしかしたら?」という思いはまだ少し残っており、実は少しだけ「春」という季節に期待をしていました。

それは恐らく、毎年ガーデニングで感じていた「春の力強さ」と「期待する気持ち」がリンクしたのかなと思います。

父親は突然まったくなにも反応しないほぼ植物状態になりましたが、自分の中では、春になれば少し変化が出るという妙な確信があったのです。

あとは神頼みのおかげでしょうか(苦笑)、実際、春になって、少し口や手が動くようになったのです。

担当医師は、「まさに奇跡です。」、と言っていました。

いや、ほんと、この時は期待しました。

もっと良くなるのではないかと、いろんな刺激を与えるように工夫しました。(例えば定期的にタイマーでラジオを鳴らすとか。)

が、でも、いまのところ「そこまで」で、それ以上の回復の見込みはありません。

それもあり、病院から施設に移ることになったわけです。

病院は治療が終わると退院しなければならないそうで、逆に言えば治療していない人(治療しようのない人)を長く入院させることができないということです。

 

今回の件で、介護保険というのは、このためにあるのか、とか、介護施設はこういう仕組みなのか、とか、病院の仕組みもふくめ、色々勉強になることはありました。

また、医師だけでなく、看護師さんも相当大変な仕事だということもわかりました。

そして、医師と看護師だけでなく、色んな職種の人がいるんですね病院って。

あと、色んな性格の人もいます。

色々な意味で勉強になりました。

 

それとともに、自分が今の父親の年齢になるまでに何を準備したら良いのかということも考えるきっかけとなりました。

健康管理とか、心の持ちようとか、保険のこととか、いろいろ準備することはあります。

そして、父親は本当に思い残すことなく生きてこれたのか、子供ために犠牲にしてきたものはなかったのか、しばらく考えこんでしまいました。

つまり自分から見て、親がどうなっていれば安心できて喜ばしいものかと改めて考えると、やっぱり自分らしく生きることだなあと思ったんですよね。

自分と弟のために父親は自分を犠牲にすることはなかったのだろうかと。

元気に長生きすることも重要なんですが、やっぱり本人が充実した毎日だと実感できる日々を過ごすことを望むわけです。

母親に、ここ数年、父親は楽しく暮らしていたのか、どんな会話をしていいたのか、あれこれ聞きましたが、自分の体調ばかり気にする毎日だったみたいです。

こういう状態になってしまって、なおさら、やりきれない気持ちになりました。

でも、落ち込んでばかり入られませんので、父親の姿を見て、自分のできることをするしかありません。

そういう行動をしないと、この件の何もかもを無にしてしまうような気がしたのです。

 

そこで自分はどうかと振り返ってみると、「他人の気持ちや期待にばかり答えようとして失敗」してばかりの子供の頃の記憶が戻ってきて、今もまたそうなってしまっているのではないか? と思ったのです。

もちろん、仕事は他人(=お客様)のためにするわけですので、ここでいっているのは「生き方」という意味です。

普段から言っている「自分らしく生きる」という自分の中の「基本」に、また戻ってきたわけです。

 

***

 

さて、本題です。

こちらも一部のお客様にはご報告しているのですが、昨年7月に、株式会社RCPの役員を退任致しました。

理由は、RCPの役員をすることの意味が限りなく薄くなってしまったからです。

当初は、ソフト(シンプライド)とハード(RCP)の相乗効果で企業価値を高めることと、RCP(および親会社)のエンジニアの指導が役割でした。

現状は、やはり新ビジネス、新展開が役割ではあるのですが、RCPの現状では、なかなか新展開を起こすだけの余力が無く、現状の業務をこなすのに手がいっぱいというのが正直なところです。

自分一人でやっていたときに、日々の仕事をこなすのに手がいっぱいになり、それを打開するためにRCPと提携したわけですが、結局、RCPの各メンバーが同じ状態になってしまっているわけです。

もちろん、各個人は私も含めて、仕事はあるわけですから、何の問題も無いのですが、当初の目的は果たせなかったということです。

そして、これを打開するだけのパワーが現状のRCPにはないと判断し、退任することになりました。

(逆に言えば、打開するような行動を役員権限で起こすと、それが大きなリスクになりかねないということです。)

 

ただ、自分はRCPの株主の一人である事は変わりませんので、その意味で、引き続き、RCPのメンバーとして活動していくことにも変わりはありません。

お客様的には今までと何ら変わりません。

(RCP奥村とケンカしたわけではないので、その辺は大丈夫です。笑)

 

ただ、これを機会に、少し「株式会社シンプライド」としての活動は増やしていこうと思っています。

仕事もプライベートも、前よりも、もう少しだけ、自分のやりたいことをしたいと思います。

何卒、よろしくお願いいたします。

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